親のツトメ②

<親のツトメ①から続く>

気持ちと行動が後ろ向き。
それはどんな人のことをいうのでしょう。

①未婚であることに危機感は抱いているけど、動けない。
→仕事が忙しくて会社と家の往復になり、動けない。
②未婚であることに危機感は抱いているけど、動かない。
→婚活をすることに恥かしさがある。なにをすればよいのか分からない。
③未婚であることに危機感を抱いていない。
→まだ結婚する気がない。そもそも結婚する気がない。

こういう状態の人たちは、現代に限らず昔からいたはずです。
ただし、以前ならばこういう状態の人たちを救ってくれる人もいました。
いわゆる「仲人」さんです。
未婚の男女同士の縁を取り持ってくれる、
お世話好きな人が近所・親戚・職場など所属するコミュニティ内に必ずいたものです。
でも、残念ながら現代では、そのような人はほとんどいません。

では、「仲人」に代わり、後ろ向きな人を前向きにさせることができるのは誰なのでしょう。

それはやっぱり「親」なのだと思います。

「子の良縁を願う親御様懇談会」を行うようになってから、
参加を希望する、あるいは検討されていらっしゃる親御様から、多くのご相談をいただくようになりました。
そのなかで多いのが、

・あの子は結婚を一体どう考えているのか分からない…
・いい子なんですけど、出会いがない。
・親がでしゃばっていいのかしら。

親御様としては、
「自分たちにもしものことがあったら子供は一人きりになってしまう」
と不安をお持ちです。
だからこそなんとか結婚を、と思うものの、親としてはなにをすればよいのかが分からない。

私たちはこう考えます。

お子様の結婚について親御様がどんなに家で心配していても、
その心配の本気度がお子様にしっかりと伝わることはなかなかありません。
結婚(婚活)に対して後ろ向きなお子様を、前向きな状態に変化させるためには、
まずは親御様が前向きにならないと。
そのためには、

行動してみること。

これが大切なのではないでしょうか。
親御様が前向きに行動している姿を見る(知る)ことで、お子様が

父さん、母さんは本当に自分のことを心配してくれているんだ。
これは自分も頑張らないといけない。

親御様以上にお子様の将来を案じている人はこの世の中にはいないのです。
そのことにお子様が気がついたとき、お子様は結婚を真剣に考え、
婚活に対しても前向きになってくれることでしょう。
実はお子様も心のなかでは、「早く結婚して親を安心させたい」「孫の顔を見せてあげたい」
と思っていたりするものです。

人の縁は男女が結ばれることで、ずっとつながってきたもの。
その「結び」があって、いま私たちはここにいます。
「結婚」とは、ふたりの男女と、ふたりの家の過去と現在を幸せに結び、
未来へとつなげていく大切な人生の節目です。

結婚について、親子で真剣に考える。
そして親子で共に行動する。

子供からしてみれば親孝行。
親からしてみれば子育ての集大成。
なにひとつ恥じることもない、素晴しき【親子の絆】の証です。

私たちは、結婚相談所ではありません。
婚活のプロでもありません。
しかし、縁結びの神様を祀る氷川神社、
何万組もの幸せな結婚式・披露宴に立ち会ってきた氷川会館だからこそできる
「結び」のお手伝いがあると考えています。

結婚に対して真剣に考えていらっしゃる親御様とお子様、
そんな方々のチカラに少しでもなれるよう、これからも活動を続けてまいります。
「赤い糸の会」「子の良縁を願う親御様懇談会」
宜しくお願いいたします。