結婚式を挙げる理由

最近、「結婚はするけれど結婚式は挙げない」というカップルが増えたと聞きます。
婚姻届を出したカップルの十組中五組、つまり半数は結婚式を挙げていないというデータも残っているようです。
結婚式を挙げない理由としては…

・お金がかかる(経済的理由)
・煩わしい(準備が大変)
・再婚、おめでた婚

そんな理由が上位に来ているのだとか。
詰まるところ、結婚式そのものに意味を感じていないということですね。
なんとも寂しい話です。

本当に結婚式は必要ないのでしょうか…

そんなことは絶対にありません。
結婚式とは、親戚や友人、知人などに自分たちが結婚することを知っていただき、
お相手をそれぞれの親戚・友人・知人に紹介する機会でもあるわけです。
ここで紹介できなければ、次の機会なんてそうそう訪れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たち川越氷川神社の「神前結婚式」のなかには巫女が舞う「浦安の舞」という儀式があります。
そこでは、朝凪の海のように世の中が平穏であるように、と歌われています。
なぜ二人の結婚式で、こんなに壮大な意味の舞を舞うのか?
それは、二人の幸せは、決して二人だけのことに留まるものではなく、
きっと周りの人を幸せにする、きっと世の中の何かいいことにつながるのだという想いから…

また、結婚式などの儀式・儀礼には大きな特徴があります。
ひとつは一人でなく複数人で行うということ。
もうひとつは、そこに集まったすべての人たちが、共通の祈りを共に捧げるということです。
皆が揃って二人の幸せのみを祈るわけですから、これは新郎新婦にとって、
とても安心につながることだと思います。
夫婦という最小単位ではあるけれど、社会のなかで二人が穏やかに暮らしていくことが、
みんなの幸せにつながるという考え方ですね。

つまり、結婚式を挙げるのはけっして自分たちのためだけではないということ。

好きな人ができて、
この人と結婚をしたいと思えて、
プロポーズをして、
お互いに夫婦になることを決意した。

次はぜひ、結婚式をいつ挙げようか、話し合ってみてください。
新郎新婦、ふたりの結びはこれから先もっともっと大きなものを生み出し、きっと周りの人たちをも幸せにしていきます。
誰にでも、これまでお世話になった人、これからもお世話になる人はいるものです。
そんな大切な人たちの幸せのためにも、結婚式はしっかりと挙げましょう。
間違いなく大きな感動と喜びが待っていますよ。