吉祥の結び

吉祥の結び

組紐五本どりで紅白のめでたい結びを集めた。
上から、あわび結び、四つ手あわび結び、水引の真の相生(あいおい)結び、
五行結び、亀結び、石昌(せきしょう)結び、あわび結び、叶結び。
最初のあわび結びを「陽」として、下のあわび結びを紐の上下逆さに「陰」としたのは、
宇宙の万物を分ける陰と陽(ここでは男と女)の調和を説く陰陽五行説を表したもの。
五行結びは陰陽五行の「五行」。
表に三本、裏に二本の線(奇数)が出る五行結びが「陽」であるのに対して、
表に「口」、裏に「十」の線(偶数)が出る叶結びは「陰」。
これもまた陰陽の組み合わせである。

制作/関根みゆき(結び研究家)
「吉祥の結び」は、日本に古くから伝えられてきた祝いの結びに独自の考察を加え、資料をもとに再現・創作したものです。