浦安の舞

浦安の舞

川越氷川神社の神前結婚式はさまざまな儀式から構成されています。
時間も30分は間違いなく要するでしょうか。
もしかすると他のホテルや結婚式場の神前結婚式よりも長いかもしれません。
でも、私たちにとっては当たり前のことなのです。
ひとつひとつに意味のある儀式を、なにひとつ省略することなく行い
新郎新婦の婚儀を完璧に執り行う、それこそが神社ならではの
「本当の結婚式」なのですから。

結婚式の中盤では、新郎新婦の末永いお幸せを祈念して巫女が舞を奉納します。
それが「浦安の舞」です。
浦安の舞は、本当に美しく見る人々の心を優しく包み込みます。

天地の 神にぞ祈る 朝凪の 海のごとくに 波たたぬ世を

昭和天皇御製による神楽の歌詞です。

天と地すべての神様にお祈りします。
どうか世界が朝凪の波の立たない海のように穏やかであり平和でありますように。

これは社会を構成するうえで基本となる家庭、
その中心を荷うおふたりが穏やかで平和に暮らせれば、
それに伴い世の中も平和になるということです。

結婚されるおふたりが今日をこうして無事に迎えることができたこと、
そして見守ってくれる家族や親族、参列者の皆様も今この場に元気でいられたこと、
大きな天災が続いた今年は、舞の持つ意味にあらためて心が動かされます。

今年もあと3ヶ月をきりました。
何卒、皆さまが平和に年の瀬を迎えることができますように。