神業

9月21日、日本を縦断しながら各地で大きな被害をもたらした台風15号。
あの大型台風は川越、そして川越氷川神社にも直撃をしました。
以前にこちらでも紹介した樹齢600年以上のご神木が大変なことになってしまったのです。

あまりの強風に耐えきれず、木の上部が折れて落下する事態に。
画像だと伝わりづらいのですが、太い幹だけではなく葉っぱのついた枝のほうまで
約10メートル以上がバッサリと折れてしまったわけです。
大きさもさることながら、重さも相当なもの。
普通、これだけの木が落ちれば怪我人が出ていても不思議ではないはずです。
しかし幸いなことに怪我人などはまったく出ず。

そしてなによりも驚いたこと。
あまりにも大きな木が落ちた場所は人が歩くための通路でした。
その通路の幅はわずかに1メートル。
すぐ真横にあった本殿はもちろん、石碑や灯篭にもまったく当たらない状態で
狭い通路にピッタリと収まるように横たわっていたのです。
仮に本殿に落下していたら、重要指定文化財でもある本殿は潰れてしまっていた
ことでしょう。

誰一人傷つけることもなく、なに一つ傷つけることもなく…

まさに神業、いや奇跡。
氷川の神様の御神威をあらためて感じずにはいられませんでした。

ちなみに、折れて落下した部分については木材屋さんで大切に乾燥中です。
奇跡をおこしたご神木です。
また生まれ変わり、新たなモノとして氷川で使用できる方法を考えています。